残業を美学とする日本、なんとかならないものか(女のつぶやき)

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この記事のタイトルをみて、

「古臭い、いまはワークライフバランスを考える時代だ」と

思う人もたくさんいると思います。

でも現実は違う、まだまだ残業を美学とする風潮はあります。

 

例えば、

 A君:朝9時から効率よく働いて定時の鐘がなると同時に18時に退社 

 B君:朝9時から一生懸命働いて定時には間に合わず21時に退社

A君とB君は同じような仕事量をこなしていたとしてます。そうだとしても、

「A君、そんなに早く帰るならもっとできることあるでしょ」

「B君、頑張ってるね」

という雰囲気になるんです。 

冷静にみればB君の方が残業代を持っていくので会社としては負担のはずです。

 

また朝から晩まで頑張っている人のなかには

「私も頑張っているんだからあなたも頑張ってほしい」

と周囲に同じレベルの働きを求めてくる人がいます。

 

ですが個人の働き方は様々です。

朝から晩まで働いて求められている以上の高い成果をあげていく人もいれば、

定時の時間帯の中で一生懸命働いて必要充分量の成果をあげていく人もいる。

人間はそれぞれ異なります。

何を大事にするかは個人によって異なります。

互いの働き方を尊重するべきなんです。

 

互いの働き方を互いに尊重するには、

高い成果を出した人に高い報酬をだすことで解決に近づくようにも思います。

「あの人はあまり働いていない(成果をあげていない)ぶん報酬も低いからな」

と思えれば心も少し落ち着くのではないでしょうか。

 

しかし営業のように「○○円受注」とわかりやすい成果でもなければ

やっぱり働いた時間、働く姿勢をみての評価(=報酬)になりがち。

 

わたしは2児の母で時短勤務者です。(今は二度目の育休中です)

時短勤務者は時間が限られるという制約があるので、

時間削減をふまえた報酬になるのは仕方ないと思います。

ですが一方で周囲と比べて自分の成果は果たしてそんなに劣っているのか

と思うこともあります。

 

わたしの場合ですが、

時短勤務は時間が限られている分、朝から全力フルパワーで働きます。

フルタイムのときはいつ帰ってもいいという余裕がありましたが、

時短勤務になってから切迫感あふれる働き方になり

結局フルタイム勤務の時とさほど変わらない仕事量になっていたように思います。

※ちなみにいまは二度目の育休中です

 

 下記の記事、頷く人も多いはず。

勤勉さだけでは改善できない日本の低い労働生産性 | ロッシェル・カップ

• 残業代の悪影響

特に年齢の若い従業員には、残業代を稼ぐことで手取りを増やしたいという傾向があり、これが残業の動機となっている。そのため、若いうちに時間管理や仕事を効率的にこなすコツを身につけようとする姿勢がなく、ダラダラと職場に残る習慣が身についてしまう。

• 収穫逓減の法則が理解されていない

人間は機械ではない。一日の最初の一時間と10時間働いたあとの1時間では同じ結果は出ない。長時間労働により、一時間当たりのアウトプットが減ってしまうのだ。また、長時間労働が続くと、従業員のモチベーションや健康にも悪影響を与え、生産性も低下する。

 

いま長時間労働、残業の美学を持っている中高年層もいずれは親の介護などに直面し、

ワークライフバランスを考える時がくると思います。

 

ぜひ「長時間労働、残業することが頑張っている証拠ではない」

「成果をみる目が大事」だと意識する人が増えてくれればと思います。